開放特許(シーズ)一覧
食品・医療・バイオ
No.1 試料中のウイルスを検出する方法およびシステム
試料中のウイルスを検出する方法およびシステム
内 容
病院やクリニックでは、インフルエンザなどのウイルス感染を迅速に検査し、薬の処方や治療方針を素早く決定する技術としてイムノクロマト法と呼ばれる技術が利用されています。しかし、検出感度より少ないウイルスしか存在しない場合には、あやまって陰性判定となり「感染なし」としてしまうことが課題です。 そこで、レーザー光源と共焦点光学系を持ち、非常に小さな空間を高感度に蛍光検出する測定装置を利用し、ウイルスを1粒子毎に検出する技術を開発しました。
No.5 骨折リスク評価のためのコンピュータの作動方法
骨折リスク評価のためのコンピュータの作動方法
内 容
骨粗鬆症の骨折リスク評価は、現状、骨密度測定に頼っている。しかし、骨が力を受けて破壊する骨折は力学的現象であり、骨折リスクを骨密度のみで評価するのは難しい。 そこで、骨のX線CT画像を基に、患者別の骨の形状と材料特性を反映するイメージベース有限要素解析手法(FEA)により、応力・ひずみ解析を可能にした。これに加えて、3次元骨梁デジタルイメージモデルを構築し、例えば体軸(重力)方向のストレス負荷をかけたときの骨梁の再構築(リモデリング)シミュレーションを展開し、ストレス負荷に直交する方向に負荷をかけたときの骨折リスクを評価する手法を確立した。
No.6 リン脂質(ホスファチジルセリン)の高感度酵素蛍光定量法
ホスファチジルセリンの定量方法及び定量用キット
内 容
リン脂質は、細胞膜や血漿リポタンパク(LDLやHDLなど)の主要構成成分であり、様々な疾患と関係するバイオマーカーになると考えられる。 リン脂質の一つであるホスファチジルセリン(PS)は、細胞膜を構成するリン脂質であり、血液凝固反応やアポトーシス(細胞の自然死)など、様々な生理機能において重要な働きをする。従来、微量にしか存在しないリン脂質の定量は困難であったが、新たな酵素蛍光定量法を開発し、極微量のリン脂質の定量測定を可能とした。 本特許に続いて、他のリン脂質の定量法も開発し順次特許出願をしており、これらによって全リン脂質の網羅的定量が可能となる。
No.10 植物から機能性成分を抽出時に効率的に脱塩する方法
塩生植物から脱塩された糖アルコール濃縮抽出物を得る方法
内 容
植物から特定の成分を抽出しようとする場合、抽出溶媒として水を用いた場合、植物の種類によっては同時に多量の塩分が抽出され、後工程に脱塩処理を追加で実施する必要があります。本技術は成分抽出時に塩分量を低減するものです。
No.15 吸収ピークの波長が600~1000nmの領域に存在する金ナノ粒子
金ナノ粒子組成物、DNAチップ、近赤外線吸収材、ドラッグデリバリーシステム(DDS)用薬物保持体、着色剤、バイオセンサー、化粧品、生体内診断用組成物および治療用組成物
内 容
ナノ粒子はその表面の組成、形状、寸法を制御することによって、光をあてると固有の電子の集団振動(表面プラズモン共鳴)を起こすことができる。この時入射した光に共鳴した波長の光を吸収する。 この現象を利用して、光や近赤外線により加熱をしたり、その材料のもつ本来の色とは異なる色に着色することができる。 また表面プラズモン共鳴は、表面への物質の吸着によって、その共鳴条件が高感度に変わるため、感度の良い種々の物質吸着センサーに利用することができる。